家事代行は働きやすい?メリット・デメリット、向いている人は?

家事代行働きやすい

家事代行の仕事は特別な資格がいらず、誰でも始められる働きやすい仕事です。

家政婦・家事代行として働く人がメディアで紹介されたこともあって、需要も供給も伸びてきているのですが、実際はどれぐらい融通がきくのでしょうか?
仕事の流れはどのような感じなのでしょうか?
メリット・デメリットについても触れながら、家事代行の仕事について掘り下げていきたいと思います。

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家事代行の仕事内容とは?

まずは、家事代行の仕事内容から見ていきましょう。
家事代行は読んで字のごとく、家主に家事を代わりに行うのが仕事です。

派遣会社や紹介会社にもよりますが、依頼される内容は以下のようなものが多いです。

  • 掃除
  • 片付け
  • 料理
  • 洗濯
  • 買い物
  • ペットの世話
  • 子供の世話
  • 高齢者の身の回りの手伝い

高齢者の身の回りの手伝いや子供の世話などは、主にご家族がいる前提でそのサポートをすることになります。
また、ペットの世話は散歩だけであったり、依頼があればトリミングなどに連れて行ったりすることもあります。

依頼主は共働き夫婦や一人暮らしをしている高齢者の方から、出産前後の女性までさまざまです。

家事代行とハウスクリーニングは違う

家事代行の仕事内容に掃除や片付けとありますが、家事代行以外にもお家の掃除を行うハウスクリーニングというサービスを行っている業者もあります。
作業内容が同じと思われやすい2つのサービスですが、家事代行とハウスクリーニングでは作業内容が全く異なります。

まず、家事代行は掃除だけでなく家事全般を行うのに対し、ハウスクリーニングはその名の通り掃除だけを行います。
ハウスクリーニングは掃除する場所ごとに費用が発生するのに対し、家事代行は時間で費用が決まりますので、時間内なら複数の場所を掃除してもらうことができます。

そもそも家事代行の掃除は家事の一環として行う為、基本的には依頼主の家にある掃除用具を使用して一般的なレベルの掃除を行うものです。
それに対しハウスクリーニングでは、専門的な洗剤やクリーニング用具を使い、依頼主が普段自分ではできないようなプロレベルの掃除を行います。(換気扇の掃除やフローリングのワックスがけなど)

家事代行の掃除では専門的な術を必要としない為、ハウスクリーニングに比べると誰でも気軽に家事代行として働くことが出来ます。

家事代行が働きやすい理由

家事代行が働きやすい理由はいくつかあります。
その理由を紹介していきましょう。

自分で働く時間を決めることができる

家事代行は自分の空いている時間に働くことができます。
そのため、ダブルワークとして週1日だけ働く人も少なくありません。
「子供が学校に行っている間だけ働きたい」という子育て中のママでも働くことができるのです。

このように自分の空いた時間を使って働けることは、家事代行の魅力の一つです。

特別な資格を必要としない

冒頭でも少し触れましたが、家事代行として働くにあたって特別な資格は必要ありません。
持っているに越したことはない資格はありますが、必須ではないので安心してください。
ただし、栄養士や介護士、保育士といった資格を持っていれば時給が高くなる場合もあります。

また、お金をもらって働く以上はお客様のニーズに応えるためにも、最低限の家事をこなせないといけません。
普段行っている家事の経験が必要なスキルといっていいでしょう。

経験や年齢に関係なく働ける

普段から自分の家で行っている家事を仕事として行うため、未経験でも働くことができます。
多くの派遣会社・紹介会社では未経験者も積極的に受け入れています。

会社によっても異なりますが、年齢の制限も幅が広いです。
70代で現役家事代行スタッフとして働いている人もいます。

また、外国籍の人でも仕事がしっかりできれば問題ありません。
そういった意味で、間口の広い職業ともいえます。

働くエリアを指定できる

家事代行の依頼先は様々な場所にあり毎回変わるものですが、ほとんどの場合で自分が指定したエリアに派遣されます。

その為、通勤に時間をかけたくない人にも働きやすい環境です。
また、依頼先まで直行直帰できる会社も多く、実際に時給が発生する作業時間以外の時間を自分次第で減らすこともできます。

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家事代行として働くメリット

ここからは、家事代行スタッフのメリットを紹介します。

資格や経験、国籍を問わない

働きやすい理由として挙げたものと重複しますが、資格や経験、国籍を問わず働ける点は最大のメリットともいえます。

仕事を探すにあたって、求人情報を見ると資格や経験年数などの条件が記載されているものが多いです。
そこで引っ掛かってしまい、働きたくても働けないという現状があります。

しかし、家事代行の場合はそういったものは一切必要ありません。
家事のスキルさえあれば、誰でも働くことができるのです。

ライフスタイルに合わせられるから働きやすい

これも先ほどの働きやすさと重複してしまいますが、自分に合った働き方ができるのも家事代行のメリットです。
1回の仕事は2~3時間と短いものが多いので、子供のいない時間帯や、土日に少しだけ働きたいといったこともできます。

それぞれのライフスタイルに合わせて働けるのは、とても嬉しいです。

働いた分だけ収入になる

短時間勤務の印象が強い家事代行の仕事ですが、長時間の依頼ももちろんあります。
家事代行スタッフの時給は、他のアルバイトやパートに比べると高めで1,100~1,500円です。

また、家事代行や家政婦のスタッフは複数の派遣会社や紹介所に登録していることが多いです。
そのため、1日に複数の依頼をこなすことで、収入を増やすことができます。

家事スキルが上がる

家事に慣れている人でも、家事代行の仕事をしているとスキルは確実にあがります。

家事代行スタッフ派遣会社・紹介所に登録すると、ほとんどの場合は新規で登録したスタッフに研修を行います。
その研修と、実践を重ねることで知らない掃除方法を見つけたり、新しいテクニックを発見したりすることもあるのです。

こうして自分自身の成長を実感することが、モチベーションの維持にもつながっていきます。

人の役に立ち、感謝される

家事代行は困っている人のお手伝いをする仕事の為、仕事をするだけで人の役に立つことができます。

また、普段から自宅で家事を一生懸命こなしていても、パートナーや子供にとってはそれが当たり前となっていて、「ありがとう」と言われることすらなかなかないかもしれませんが、家事代行として働いていると依頼主からとても感謝されることが多く、自宅では面倒くさいなと思っていた家事にもやりがいを見出せます。

普通の主婦より家電に詳しくなる

家事代行に行く先々によって、使用する家電も様々です。
そのため、様々な家電の使用方法やお手入れ方法をマスターすることができます。

自宅でそろそろ買い替えようと思っている家電がある場合には、依頼主のお宅で使用した家電を参考にすることもできます。
また、いろいろな種類の家電を使用することで、依頼主におすすめの家電を聞かれた時には使いやすい家電を紹介することもできるでしょう。

家事代行として働くデメリット

一方、家事代行で働く上でのデメリットはなんなのでしょうか?

詳細は依頼主の家にいくまでわからない

依頼内容などを聞いて了承してから依頼主の家に行くのですが、行ってからわかることも多いのです。
例えば、同じ掃除の依頼でも“普段から綺麗にしている家”と“普段から散らかっている家”では作業量は大幅に変わります。

このような状況でも、実際に対応するのは派遣されたスタッフなので家事代行の仕事は接客業的な側面があります。

盗難・損壊を疑われる

これもよくあることなのですが、赤の他人が家に入るので物の紛失や家の中の傷などは疑われてしまうことがあります。
特に先ほども挙げたような“散らかった家”では、「盗難された」とクレームにつながることもあるのです。

良かれと思って片付けたりすると、いらぬ疑いをかけられることがあるので注意しましょう。

依頼先まで移動する時間がかかる

家事代行スタッフの仕事場は、依頼主の自宅です。
仕事場が自分の家や所属している紹介所などから離れていると、その分時間がかかってしまいます。

また、時給制のことが多く、移動している時間は給与に含まれないことが多いです。
交通費が支給されても、移動している時間を考えたら時給に見合わないといったこともあるかもしれません。

1日で複数の依頼を受ける場合には、目的地同士が離れていると時間のロスにもつながります。
移動時間を短縮するためには、距離の近い依頼先を選ぶといいでしょう。

依頼主との相性が合わないことも

基本的には自分のやり方で家事ができる場合もありますが、細かい性格の依頼主の場合には家事のやり方を注意されることもあります。
高齢で足が不自由な依頼主から作業中ずっと監視されていて、掃除の仕方などを姑のように口を出された家事代行スタッフもいるそうです。

ですが、そういう依頼主ほど家事の出来栄えを認めてもらえれば、すごい感謝され、また依頼してくれることもあります。

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家事代行に向いている人

誰もが働きやすい家事代行ですが、その中でもこの職業に向いている人はどんな人なのでしょうか?
いくつかまとめてみました。

家事・育児経験者

家事代行はその名の通り、家事を代わりに行うサービスです。
そのため、特別な資格は持っていなくても、掃除や洗濯が好きという人の方が向いています。

子供のお世話を頼まれることもあるので、育児を経験したママの方が依頼主側も安心して依頼することができます。

コミュニケーション能力がある

家事代行は依頼主と直接会ってから行う仕事です。
依頼主としっかりコミュニケーションを取り、細かい要望などを聞き出せる能力があると、トラブル回避にもつながります。
依頼した仕事を理解し、きちんとこなしてくれたら継続的に依頼してもらえる可能性も高くなりますね。

気配りができる

家事代行として働いている人の多くは、料理後の後片付けの仕方など、細やかな気配りができる人です。
実際に、片付けや収納のアドバイスを家事代行の方からもらえて助かったという依頼主の声もあるそうです。

明るくポジティブな性格

家事代行スタッフにとって「こんな依頼主だったら働きやすい」と思う感情があるのと同様に、依頼主にとっても家事代行スタッフの人柄によって仕事の頼みやすさが変わってきます。
お願いしても返事がなかったり、あまり笑顔がなく暗い人よりも、笑顔で明るく仕事をしてくれる人が来た方が、気持ちよく仕事を頼むことが出来ます。

時には1人暮らしの高齢者などが家事の代行だけでなく、話し相手になってほしくて家事代行サービスを依頼する場合もあります。その際には明るく人と話すことが好きなスタッフじゃないと、なんだか気まずくなってしまいますよね。

また、依頼主によっては言い方がきつかったり、お部屋が想像以上に汚かったりと、辛いこともあるかもしれません。
それでも物事をポジティブに置き換えて仕事ができる人の方が、家事代行スタッフとして安定して働きやすいでしょう。

介護関係の資格を持っている

誰でも働きやすい家事代行ですが、ヘルパー2級以上の資格を持っていると採用時に優遇されることが多いです。
家事代行では、「高齢者の身の回りの手伝いをする」仕事の依頼をされることもある為、介護に関する資格をもっていると仕事の幅が広がります。

実際に長時間労働で過酷といわれている介護士や、短時間で複数の案件を掛け持ちするヘルパーから比較的自由に働くことができる家事代行スタッフに転職する人も多く存在します。

このような人たちが、家事代行としてより働きやすい人材だと考えられます。

家事代行として働く人の口コミ

いくつかの家事代行業者で働いているスタッフの口コミを会社ごとにまとめてみました。

株式会社さくらケア

女性が7割以上の職場となっていますので、必然的に”女性の働きやすさ”は確保されているのだと思います。若いスタッフも増えてきており、産休育休を開けて職場復帰するスタッフもちらほら見かけるようになりました。

会社というよりは職業として、人の役に立っているととても感じることができます。きっと他の仕事ではなかなか経験できない貢献感が味わえる仕事なんじゃないかなあと感じています。

引用元:カイシャの評判

女性にとって、産休育休後に復帰できる環境が整っているのはとても安心ですね。
また、家事代行は働きやすくやりがいも感じられる仕事であることが口コミを見ていると分かります。

株式会社ベアーズ

お客様から、『ありがとう』という声が聞ける。そのために何が出来るかを考えながらの仕事はやりがいがある。笑顔でお客様からお礼を言われる事はかなりの、やりがいがある。

パートのため、休みは比較的自由に取らせていただいています。土日の休みに加え、学校行事に合わせて休みをもらったしています。子どもの体調不良で休んだり早退したりする場合も、嫌な顔をされないのが本当に助かります。

引用元:カイシャの評判

やはり依頼者に感謝されると嬉しいですし、もっと頑張ろうって思えるようですね。
子持ちで働いていて、やむを得ず休まなくてはいけない時に会社の人に嫌な顔をされ関係がギクシャクするなんてこともありがちですが、家事代行の仕事ならそういった心配もなさそうです。

株式会社ダスキン

やったらやった分成果が見える歩合制なのでそこはいいかなと思う。昇給もないし、女性はお掃除と事務員以外正社員にならなくていい。

女性ばかりなので、子育て主婦は子供の用事など分かってもらいやすい。その子育ての相談など聞いてもらえる

引用元:カイシャの評判

働いた分だけ収入になるのはメリットでもありデメリットでもあると思われがちですが、家事代行は子育てなどの時間の合間に働いている人が多く、ライフスタイルに合わせて働けて自分の働いた分だけしっかり収入が得られるととてもやりがいを感じます。
同じ職場には子育ての先輩も多く、仕事だけでなくプライベートの相談にものってもらえるのは心強いですね。

HITOWAライフパートナー株式会社

いろいろな分野のフランチャイズサービスを行っており、そこにおいては一定の存在感を発揮しております。中期的には会社の存続は約束されていると考えられます。女性の社会進出がますます進むことを考えると、家事代行や掃除代行などのサービスが今後成長していくと思われることからも、安定性はある程度担保されていると考えます。

共働き世帯、シングル世帯、お年寄りの世帯へもサービス可能な様々な事業を展開し、とても社会貢献していると思う。

引用元:カイシャの評判

どうせ働くなら安定した職に就きたいですが、家事代行サービスなら女性の社会進出に伴い、今後ますます需要が高まるといわれているので、急なリストラなどは少なく安心して働けそうです。
毎日自宅で家事をこなすだけではただのルーティンですが、家事代行として働き様々な人の役に立つことで、社会貢献していると実感でき、やりがいにつながりそうです。

家事代行として働く人の口コミを見てみましたが、今回調べた会社はどこも働きやすい環境が整っているようです。

家事代行の業者を選ぶなら

家事代行スタッフが働きやすい理由やメリット・デメリットを紹介しました。
最後にどのような派遣会社・紹介会社を選べばいいのかを書きたいと思います。

家事代行業者にもブラックな企業は存在します。
次の点に気を付けて登録する会社を探しましょう。

  • 時給が安すぎる
  • 交通費が支給されない
  • 就業前の研修がない
  • ノルマが設定されている
  • 年齢・国籍の制限が設けられている
  • 保険や保証支援がない

この中のどれか一つでも引っ掛かった場合には、その業者は避けたほうが無難です。

これを考慮したうえで、世田谷や横浜で家事代行の仕事を探しているのであればさくらケアをおすすめします。

さくらケアは有料職業紹介所なので、依頼主が雇用主になります。
有料職業紹介というのは、仕事を斡旋する業者のことで転職エージェントと同様です。
そのため、マッチングもしっかり行ってくれます。

時給は3時間勤務でも1,600円以上ですし、直行直帰なので事業所に立ち寄る必要もありません。
また、仕事を進めていく中で不安な点やわからないことが出てきたときにはサポートもしてくれます。
働いている上でどんなに注意をしていても床や壁に傷をつけてしまったり、家財を破損してしまう場合もありますが、さくらケアは損害保険や傷害保証支援があるのでもしもの時にも安心です。

仕事を斡旋してもらう業者を選ぶときには、手厚いサポートをしてくれるところを選ぶと良いでしょう。